テレビ化されたコミュニケーション 3
新石器時代の社会以来、基本的な変更はなにもありません。
新石器時代の社会においてもやはり、時代の寵児は軍入や司祭実直な農民は言うに及ばずよりもはるかに多くの供物をすでに受け取っていたのです。
家族に関して言えば、生活水準と富の水準が上昇しているというのに、家族が宗教やあらゆる感情的な制度と同じようにまったく進化しないと考えるほうがむしろおかしなことです。
家族は、たえず光を放ちつづけるテレビ画面との競争の難を逃れて、心づかい、共同存在、ある程度の愛他主義を含んだ個人的関係を保つことがはたしてできるのでしょうか。
すでに高額所得のすべての家族に一台以上のテレビ受像機が備えつけられています。
このテレビ装備率の高さと、とりわけテレビの威力のシンボルとして定着したテレビのチャンネル争い・・・。
これらは、まさしく家族の連帯すくなくとも日常生活におけるナルシスティックなテレビ画面の発揮する誘惑によって、深刻な痛手を受けているということを示しているのです。